台湾校友会

台湾校友会.jpg


                                                                                                                                   2016.12 早稲田学報

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

台湾校友会について
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1950年に設立された台湾校友会は、60年以上の歴史を持ち、戦前、戦後を通して早稲田大学および大学院に留学した台湾人によって構成されています。現在の会員数は500人を超えており、台湾の政財界で活躍している人が少なくありません。その歴史や規模、結束力の強さ、そして人材の豊かさにおいて、早稲田大学校友会の支部・稲門会の中でも傑出した存在となっています。

ここ最近は、台湾校友会の改革が進められています。会員数を増やすため、オフィシャルサイトの制作や校友会誌の充実を図るとともに、交流会や各種イベントが催されています。台湾南部在住者、若手、年配のメンバーで構成される会もあり、それぞれ親睦を深めています。毎年11月には総長臨席の下、総会が開催され、台湾校友会は日台交流の架け橋として貢献しています。
片倉 真理(1995年政経)

taiwan1.jpg

若手メンバーで構成される会もある

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
会員の紹介
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

会員の一部をインタビュー形式で紹介します。聞き手は片倉 佳史(1994年教育)

taiwan6.jpg

台湾の南部、嘉義出身の羅さんは、国立台湾大学を経て大学院経済学研究科修士課程を修了しました。後に国連大学で10年間教鞭を執ったほか、大使館機能を持つ台北駐日経済文化代表処の代表を務めました。
1999年の台湾中部大震災のときに日本の救助隊が大きな貢献を果たしたことや東日本大震災の際に台湾から多額の義援金を送ったことから、「日本と台湾は世界でもまれな互助関係にある。また、台湾の近代化のプロセスは日本統治時代に由来しており、特に日本が台湾で行った教育の影響は大きい」と語ります。早稲田からは自身を含めて3名の駐日代表を輩出しているほか、ラグビーの柯子彰選手など、各方面で活躍した先輩が多く、「こうした結びつきを大切にし、台湾と日本の交流がより深くなっていくことを願っている」とのことです。
羅 福全
ロー・フーチェン)(1963年経研修)

taiwan5.jpg


台湾の南部、台南出身の謝さんは、「戦前と戦後の校友をつなげるのが私の役目でした」と語るように、2001年、戦後の留学経験者として初めて台湾校友会の会長となり06年まで二期、会長を務めました。在任中は台湾校友会の社団法人化に尽力し、毎年11月に行われる総会に総長を招待することも謝さんが会長時代に始めたことです。
「台湾野球の父」ともいわれるお父さまの謝國城さんとお嬢さまも校友で、「3代続けて早稲田にお世話になった留学生は珍しいでしょう」と笑います。自身も父親譲りの野球好きで、「かつては東京六大学野球秋季リーグ戦の優勝チームを必ず台湾に招待していた」とのことです。
謝 南強
シャ・ナンキョウ)(1962年商研修)

taiwan3.jpg

卒業後、キヤノン総代理店経営を経て、現在は能率集団(ABICO Group)の総裁を務めている董さんは、台湾南部の高雄出身で、その祖父は三和銀行の支店長を務めていました。戦後の混乱期、海洋大学を経て早稲田大学に留学。「留学中は、華僑が経営する中華料理店のアルバイトでお金をためて、ブルーバードの中古車を買い、キャンパスライフを満喫した」とのことです。2006年12月から11年12月まで台湾校友会の会長を務めた際は、会員の親睦を深めるべく、各種イベントを企画し、交流活動を推進しました。
「台湾は日本人にとってなじみの深い国。ぜひ多くの後輩たちに台湾に留学してほしい。台湾の中小企業は中国に約9万社進出しており、台湾を通して中国の経済状況を把握できる。世界を知るために台湾を足掛かりにしてほしい」と熱く語ります。
董 烱熙
トウ・ケイキ)(1965年理工)

taiwan4.jpg


許さんは、次世代の台湾校友会を背負って立つホープです。祖父から日本語を学ぶように勧められ、トロント大学から早稲田大学に留学しました。台湾に戻り、現在は1973年に設立された電子製品メーカーの2代目として手腕を振るっています。
台湾校友会はかつて年配者の占める割合が高かったのですが、ここ数年は30代~40代が増えています。「若い世代と年配者の交流を活発化させ、若い世代にも早稲田の卒業生というプライドを強く持ってほしい」と願っています。そして、「校友の人脈を用い、より広く世界で活躍したい」と抱負を語ります。
許 介立
キョウ・カイリー)(2001年アジア研修)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
台湾の魅力
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日本から飛行機で約3時間半。台湾と日本は歴史的にも経済的にも深いつながりを持ち、切っても切れない関係にあります。東日本大震災の際に台湾から200億円を超える義援金を送られたことをきっかけに、より多くの日本人が台湾を訪れるようになりました。今では日本の海外渡航先ランキングで常に上位に入っています。

バラエティーに富んだグルメや豊かな自然、多様な文化・景観など、その魅力は尽きませんが、やはり最大の魅力は「人々の温かさ」と言えるでしょう。素直で気さくな人が多く、子どもや年長者に対して親切に接するので、誰もが居心地の良さを感じられるはずです。ぜひ多くの人に台湾の魅力に触れていただきたいです。
片倉 真理(1995年政経)

taiwan2.jpg

花蓮の清水断崖 ⓒ東峻





Top of page