北京稲門会

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                                                                                                                                 2011.8 早稲田学報

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北京稲門会について
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1889年の清国留学生受け入れにまでさかのぼる早稲田大学と中国の関わり。中国共産党の創始者
にも早稲田出身者が含まれた。戦後、日中国交正常化に際して活躍した廖承志もまた、早稲田に
学んだ人物だ。廖承志、そして彼とともに日中友好に尽力した孫平化の両氏には、早稲田大学が
名誉博士学位を贈呈している。
中国の改革開放政策が始まって間もない1980年代の活動開始以来、伝統を積み重ねてきた北京
稲門会。早稲田とはゆかりの深い中華人民共和国の首都だけに、会員数およそ450名の大規模な
組織を誇る。今日では大学も北京教育研究センター(北京事務所)を設置しており、ダブル
ディグリー・TSAプログラムで年間40名前後の現役学生が北京大学に留学している。留学中の
彼ら現役学生も北京稲門会の一員だ。
会員同士の情報交換の場となっている懇親会は毎月開催。北京三田会とは年2回の合同懇親会を
開催しているほか、ゴルフ早慶戦も年2回催される。帰国した会員による日本支部は東京だけ
でなく、大阪、名古屋でも活動中だ。
ほかの稲門会に比べ際立っているのは、中国人会員が3分の1を占め、会の役員としても活躍して
いること。そして、会長の孫暁燕もまた、父の孫平化と親子二代にわたり日中の交流に貢献して
きた中国人である。

北京稲門会Webサイト http://www.waseda-office.cn/wasedainbeijing/
 

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北京稲門会の人びと
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[会長メッセージ]

★早稲田大学は120年も前から中国からの留学生を受け入れ始め、中国近現代史にその名を残す、
中国で最も知名度のある日本の大学であるといえます。1979年に中国が対外的に開放されて
からは、さらに多くの中国の学生が早稲田大学に留学するようになり、現代中国の発展に貢献
しています。
私は79年から80年まで、中国の国費留学生として早稲田大学語学教育研究所に1年間留学
しました。そして87年に北京稲門会の会員となりました。昨年からは会長の大任を仰せつかり、
恐縮しながらも北京稲門会をより良い会にするために尽力しています。
北京稲門会は歴史が長く、歳はとってはいますが、活発に活動を続ける、とても若々しい
雰囲気の会です。

孫暁燕(1980年語研)

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新しさと懐かしさが同居する街並み

[会員からのメッセージ]

★北京のレストランに、「紺碧の空」が響き渡り、店員が目を丸くしている――。
そんな光景が展開する賑やかな北京稲門会。卒業から15年以上経って、「紺碧の空」を北京で
歌うことになるとは思ってもいませんでした。振り返れば2003年、初の留学で寂しくしていた
時に参加させていただいて以来、これまで本当に、たくさんの方にお世話になってきました。
毎月の懇親会でふれる早稲田魂は、ちょっとくすぐったく温かい、大事な宝物です。
田中奈美(1995年一文、97年文研、ライター)

★2012年に日中国交正常化40周年を迎えるにあたって、マスメディアの一員として、何ができる
のか以前から考えていました。今まで中国には日本を包括的に紹介するテレビ番組はほとんどなく、
あったとしても戦争をテーマにしたものに限られていました。
そして今、私は、勤務先のCCTV(中国中央電視台)で「日本」というドキュメンタリーシリーズ
を来年秋に放送するための準備を始めています。着物、畳、神社とはどういうものなのか? 日本
ではどういう経緯で義務教育制度ができたのか? トヨタ、パナソニック、ソニーはどうやって世界
的な企業に成長したのか?などなど、中国の国民に日本と日本人の本当の姿を正確に伝えることが、
日本に留学し早稲田大学を卒業した私の使命だと考えています。  
章 弘(1990年政研、副会長、テレビ局勤務)

★中国に住んで本当にありがたいと思ったことは、中国では早稲田大学は非常に有名であること
です。中国の方々に「ザオダオティエン(早稲田)を卒業した」といえば、ほとんどの場合すぐに
わかってもらえます。
そして中国では、早稲田大学に留学する方も非常に多いです。おかげで私たちは今こうして、
北京稲門会に集い、日中の枠を超えてうまい酒を酌み交わすことができています。中国で早稲田の
名声を高めていただいた諸先輩方には、心から感謝しております。
柳田 洋(1989年商卒、幹事長、会社経営)

★北京には日本人駐在員の方々が多くいらっしゃいますが、一般的な日本人留学生にとっては、
そうした方々と交流する機会はほとんどありません。しかし、北京稲門会ではわれわれ早稲田大学
の現役学生をとても優しく受け入れてくださったので、先輩方から中国の実情や駐在員生活など、
さまざまな本音のお話をうかがうことができました。
北京稲門会での出会いを通して、私の留学生活は単なる語学留学だけではない、より一層充実した
留学生活となりました。
清水正太郎(法学部4年生、北京大学TSAプログラム留学)

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北京の魅力
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目覚ましい経済成長を続ける北京。現在進行形で近代的な都市を建設中だ。同時に、胡同や
四合院に代表される老北京もまだ残されている。近代的な北京と昔ながらの北京が同居している
ところに、今の北京の魅力がある。

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建設途上の建物・施設も多い。まだまだ成長が続く

中華人民共和国の首都だけあって、四川料理、広東料理をはじめ中国全土のすばらしい料理を
楽しめることはいうまでもない。世界各国の大使館も存在し外国人も多い。世界中のさまざまな
料理を味わうことも可能だ。

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CBD(北京商務中心区)。近代的な北京を代表する街並み

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典型的な老北京の風景、胡同

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建設現場の看板には各国語で表記された「われわれの手で新しい北京をつくろう」のスローガン。
日本語の表記もある

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